今シーズンの名古屋グランパスの補強について振り返る

【前置き】

昨年末に、今シーズンの名古屋グランパスに必要な補強について考えてみました。

自分が考えた内容と、ストーブリーグの結果がどうであったか、一度振り返ってみます。

ご参考までに、その時に書いたブログがこれです。

 

hardworkers2011.hatenablog.com

 

【補強ポイント①:アタッカー】

佐藤寿人をサブに回せる、シャドーとワイドを高い次元でこなせるアタッカー」

ポジションが異なりますが、ここに関しては元ブラジル代表のジョーを獲得しています。

シモビッチが大宮アルディージャに移籍したため、センターフォワードの補強が急務になったためです。

ただ、今シーズン取り組んでいると思われる4-1-2-3のシステムにおいては、ジョーを最前線に、ガブリエル・シャビエルと青木亮太をシャドーポジションに配置するトリオを第一候補に考えているようなので、結果的に佐藤や玉田圭司のような実績のある選手をサブに回すことはできそうです。

また、昨シーズンから特別指定選手としてプレーしていた興國高校の大垣勇樹の加入も正式に決まっています。

 

ブログ内でさらなる成長(覚醒)を願った杉森考起町田ゼルビアに武者修行に出ることになりました。

 

<ブログで提案した補強選手>

レナト(残留)

ラファエル・シルバ(中国2部への移籍濃厚)

山崎亮平(柏に完全移籍)

江坂任(柏に完全移籍)

・中野嘉大(仙台に完全移籍)

杉本太郎(鹿島→徳島へのレンタル延長)

・安部裕葵(残留)

 

【補強ポイント②:左利きのCB】

つい先日、クラブからリリースがあった通り、ブラジル2部GuaraniFCより、ウィリアン・ホーシャ選手の期限付き移籍加入が決まりました。

左利きのCBで、SBもこなせるとのこと。私自身全く知らない選手ですが、補強ポイントとしては合致するだけに期待せざるを得ません。

ストーブリーグ当初は、FC東京丸山祐市にオファーするも破断という報道がありましたね。その他国内からの引き抜きはありませんでした。

 

<ブログ内で提案した選手>

福森晃斗(残留)

・エデル・リマ(残留)

・中山雄太(残留)

・町田浩樹(残留)

・平智広(残留)

・杉岡大暉(残留)

・井筒陸也(残留)

 

【補強ポイント③:対人守備の強さをベースに、ボール扱いにも長けたCB】

最終的には、ヴァンフォーレ甲府から畑尾大翔を獲得しました。対人守備に対しては元々評価の高い選手で、本人はフィードにも自信があるとコメントしていました。

キャンプレポート等を見ると、一番風間監督のスタイルに適応が遅れている印象です。フィットするのにもう少し時間がかかるかもしれません。

CBは新井が怪我をしており、本職の選手が少ないため、早めに適応して戦力となって欲しいところです。

ここのポジションは上にも書いたように、ホーシャ選手の加入も決まっています。

また、最近のトレーニングではU-18の菅原由勢が主力組のCBに入ったとの報道もありました。

その他、報道によると、清水エスパルスに所属していた犬飼智也選手は鹿島アントラーズとの争奪戦に敗れた模様です。

 

総じて言えば、補強ポイントに合致した選手は獲得できたものの、クオリティという部分では正直物足りない状況となってしまっている。といったところでしょうか。

 

<ブログ内で提案した選手>

外国人枠での獲得(ホーシャ)

 

【補強ポイント④:左利きのボランチ

ボール循環をよりスムーズにするために、左利きのMFの獲得を進言しました。

結果としては、特別指定選手で昨シーズン主力級の活躍を見せてくれた秋山陽介が、予定通り早稲田大学から加入が決まりました。が、トレーニングレポート等を読んでいると、左SBとして考えているようです。和泉竜司が中盤を務めている模様です。

また、左利きではないですが、昨シーズンから調査をしていた選手として、大宮アルディージャから長谷川アーリアジャスールへの2年越しのラブコールが通じ、獲得しています。

大黒柱であった田口泰士の穴を埋める選手として、即戦力としての活躍が期待されます。

このポイントにおいては、元々日本として人材難のポジションであるという前提を考えると、及第点といえる補強だったのではないでしょうか。既に風間スタイルを熟知している秋山、そして即戦力としての活躍が期待される長谷川、両選手については開幕戦からのフル稼働が求められます。

<ブログ内で提案した選手>

矢田旭(名古屋→千葉へ完全移籍)

三田啓貴(神戸へ完全移籍)

加藤大(残留)

秋野央樹(柏→湘南へのレンタル延長)

 

【補強ポイント⑤:WB】

「守備でのインテンシティも示すことができる、攻守においてクオリティを担保できるWBタイプの選手」と書きました。

結果的に、そういったタイプの選手の補強はありませんでした。今いる選手と秋山やホーシャで賄っていく形になりそうです。

元々3バックシステムをベースに補強予想をしていたので、4-1-2-3を取り組んでいる今期は、特別必要ではないという考えかもしれません。

<ブログ内で提案した選手>

吉田豊(残留)

・安西和樹(東京V→鳥栖へ完全移籍)

安西幸輝(東京V→鹿島へ完全移籍)

・馬渡和彰(徳島→広島へ完全移籍)

 

【補強ポイント⑥:レンタル組の残留】

ここに関してはほぼ100点の出来ではないでしょうか。

櫛引一紀(完全移籍加入)

新井一耀(完全移籍加入)

宮原和也(レンタル延長)

・シャビエル(レンタル延長)

 

【その他特筆事項:ブログで言及外の出来事】

・何よりも田口の移籍ですよね。ゼロから構築してきた風間スタイルの心臓を失うのは相当の痛手であることは間違いありません。しかもJ1を共に戦う隣県のチームに、です。

彼の代わりは日本代表クラス以上の選手じゃないと務まりません。長谷川や、本格的に中盤に復帰する和泉等の奮起を含めた、「新しい名古屋の中盤の色」を創っていくことで、上積みを図りたいところです。

 

・ランゲラックの完全移籍加入はビッグサプライズでした。お恥ずかしながら、GKを補強ポイントとして考えていませんでした。(そもそも名古屋ファンは、楢崎正剛の存在感が強すぎるため、GKを補強すべきという考えすら浮かばない(笑))

J1をタフに戦っていくためには、GKのレベルを1ランク上げないといけないというのはその通りだと思います。オーストラリア代表ということで、アジア枠として起用できるのも大きいです。

言葉でのコミュニケーションが重要になってくるので、最終ラインの選手としっかりと連携を取れる準備を開幕までにしておいてほしいと思います。

 

【独りごと】

事前に予想、展望した補強ポイントに照らし合わせると、抜けた選手のマイナスも踏まえて、まずまずの補強だったと思います。点数で言えば60〜70点といったところでしょうか。

イメージ的には、ピンポイントでの補強にとどめ、レンタル組の残留を中心に現有戦力の更なる進化を狙っている感じでしょう。風間体制2年目、J1にどこまで通用するのかは未知数ですが、2月24日が楽しみですね。

最後に、現有メンバーでの個人的希望スタメンを載せて終わります。(怪我などの影響は無視しています)

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