過去10シーズンの第23節終了時点でのあれこれ

以前、こんな記事を書きました。

 

hardworkers2011.hatenablog.com

 このブログ内で検証した結果、目標残留ラインを「36」と個人的に設定したのですが、

下記、グラぽさんの記事にインスパイアされましたので、また色々調べてみました。

grapo.net

 

今回も前回同様、2008年〜2017年までの10シーズンを振り返って、

いくつかの点を検証してみました。お付き合いください。

テーマは、【第23節終了時点でのあれこれ】です。

何かが見えてくることを信じて。

 

<第23節終了時点での残留ライン>

平均:23.3

最低点:20(2016の甲府、2017の札幌)

最高点:27(2009の大宮)

 

<残留ライン上のチームの勝ち点とその後>

2008:横浜Fマリ(26)→残留

2009:大宮(27)→残留

2010:神戸(22)→残留

2011:大宮(25)→残留

2012:新潟(24)→残留

2013:甲府(24)→残留

2014:甲府(24)→残留

2015:新潟(21)→残留

2016:甲府(20)→残留

2017:札幌(20)→残留

 

<降格チームの第23節終了時点と最終節終了時点>

第23節勝ち点平均:18.2

第23節の勝ち点最高点:33(2012シーズンの神戸)

増減の平均:8.4

増減の最大値:20(2009シーズンの大分)

増減の最小値:1(2008シーズンの札幌)

 

<考察>

  • 第23節時点で、勝ち点23あると望ましいと考えられるが、34節終了時点での残留ラインの平均が36であることを考えると、残りの11試合において、1試合1ポイントのペースではやや物足りない。つまり、第23節終了時点で勝ち点25くらいは欲しい
  • 過去10シーズンの第23節終了時点において、残留ラインのチームが最終的に残留を決めることができた確率は100%である。つまり第23節終了時点で残留ラインより上にいることが望ましい。下で出てくるが、残留ラインより上に位置していたチームが最終的に降格したケースもある。(頻度はかなり少ないが)何故か、残留ラインにいるチームは残留するというジンクスが続いている
  • 逆に、過去10シーズンの第23節終了時点において、降格圏にいたチームが最終的に残留できたケースは、2008年のジェフ千葉と、2017年のサンフレッチェ広島の2チームのみである。確率として6.6%。23節終了時点での勝ち点は両チームとも18であった。この勝ち点は、ジェフにおいては2008年の残留ライン26に対して-8、広島においては、2017年の残留ライン20に対して-2であった。つまり、降格圏から残留を果たす可能性は極めて低い。ジェフのような相当な追い上げをする、もしくは広島のように残留ラインに近い位置にいることが必要条件となりそうだ
  • 第23節終了時点で降格圏内にいたチームの平均勝ち点は18.2。残留ラインの平均勝ち点23.3との差は-5.1。過去の傾向を見ると、現時点で勝ち点20を下回っている場合は、やはり残留は相当厳しい
  • 過去10シーズンにおいて、第23節終了時点で残留圏にいたにもかかわらず、降格をしたチームは2チームのみである。(2008年の東京Vと、2012年のヴィッセル神戸ヴェルディの第23節終了時点での勝ち点は31、神戸は33であった。普通に中位くらいに位置できる勝ち点である
  • 上記と関連するが、過去10シーズンにおいて、第23節終了時点で降格圏内にいたチームの降格率は93.3%であった。

<考察から見えてくる、2018シーズン今後の展望>

  • 現時点で降格圏にいるサガン鳥栖ガンバ大阪、ヴィファーレン長崎が降格する確率は93.3%ということになる。その上に位置する横浜F・マリノス名古屋グランパスは1試合消化が少ないことを考えると、3チームにとっては非常に厳しい現実が突きつけられている
  • 第23節終了時点で残留ラインにいるチームの残留確率が過去10シーズンで100%というジンクスを考えると、横浜FMの残留は確定か(ただ1試合消化が少ないので、変動する可能性がある)これは(笑)としてもいいかもしれない
  • 現時点で勝ち点20を下回るチームがいない。これは過去10シーズンを見ても例がない。言葉の辻褄が合わないかもしれないが、非常にハイレベルな残留争いが繰り広げられている
  • 過去の2012年神戸の例を考えると、9位の浦和レッズまでが降格の可能性があると考えていい。つまり今後の残留争いは、浦和〜長崎間のチームで繰り広げられそうだ

 

<まとめ>

ベースとして、過去に類を見ない高いレベルの残留争いが繰り広げられていることは押さえておきたいです。その上で、過去のデータや、横浜FMと名古屋が1試合消化が少ないことを考えると、現在降格圏に位置する鳥栖G大阪、長崎は非常に苦しい状況ということも見えてきました。

今後は現在9位の浦和から下の順位のチームでの争いになると考えられます。それぞれの今後の対戦相手の状況も非常に重要なファクターになってきます。その辺りは、冒頭に貼ったグラぽさんの記事で確認いただければ幸いです。

 

最後に。

以前の検証で過去10シーズンの平均残留ラインが36と導きました。

しかし、第23節終了時点で、過去10シーズンの平均残留ラインが18。これと比べると、現時点での残留ラインは横浜FMの23です。

1試合消化が少ないため、もし横浜FMが未消化節を勝利し、名古屋が負けた場合、最低残留ラインは25になります。

23節終了時点での最低残留ラインが23あるいは25というのは、過去10シーズンで無かったわけではありません。

2009年の第23節終了時の残留ラインは27、2011年は25でした。

ただ、大きく違う点は、全チームが勝点20以上に位置するシーズンは過去10シーズンのうち1度もないという点です。

2009年は、第23節終了時で大分が勝ち点10でした。2011年は福岡が12、山形が17です。つまり、下に引っ張る存在が1、あるいは2チームはあったわけです。

これらを総合的に考えると、今シーズンの残留ラインは36ではなく、41、もしくは43くらいまで上がる可能性があります。

 

つきましては、本ブログでは、今シーズンの予想残留ラインを

「36」から「41」に変更したいと思います!

 

以上、お付き合いいただき、ありがとうございました。