名古屋グランパスの目標残留ラインを考える

こんにちは。

今日は、ちょっと思い立ったので、標題について、あれこれ調べてみました。

具体的には、過去10年の結果を基に、以下の2点について検証します。

①残留ラインの平均

②15位チームの、14節終了時点での勝ち点の平均

 

①、②を基に、名古屋グランパスの現状に照らし合わせながら、今後の展望について考えてみることにします。

 

まず、以下が過去10年の15位〜18位のチームと、勝ち点です。

 

 

2008

15位 ジェフ千葉    38

16位 ジュビロ磐田   37

17位 東京ヴェルディ  37

18位 コンサドーレ札幌 19

 

2009

15位 モンテディオ山形 39

16位 柏レイソル    34

17位 大分トリニータ  30

18位 ジェフ千葉    27

 

2010

15位 ヴィッセル神戸  38

16位 FC東京       36

17位 京都サンガ    19

18位 湘南ベルマーレ  16

 

2011

15位 浦和レッズ     36

16位 ヴァンフォーレ甲府 33

17位 アビスパ福岡    22

18位 モンテディオ山形  21

 

2012

15位 アルビレックス新潟 40

16位 ヴィッセル神戸   39

17位 ガンバ大阪     38

18位 コンサドーレ札幌  14

 

2013

15位 ヴァンフォーレ甲府 37

16位 湘南ベルマーレ   25

17位 ジュビロ磐田    23

18位 大分トリニータ   14

 

2014

15位 清水エスパルス   36

16位 大宮アルディージャ 35

17位 セレッソ大阪    31

18位 徳島ヴォルティス  14

 

2015(年間順位)

15位 アルビレックス新潟 34

16位 松本山雅FC      28

17位 清水エスパルス   25

18位 モンテディオ山形  24

 

2016(年間順位)

15位 アルビレックス新潟 30

16位 名古屋グランパス  30

17位 湘南ベルマーレ   27

18位 アビスパ福岡    19

 

2017

15位 サンフレッチェ広島 33

16位 ヴァンフォーレ甲府 32

17位 アルビレックス新潟 28

18位 大宮アルディージャ 25

 

①残留ライン

平均値:36.1

中央値:36.5

最高値:40

最低値:30

標準偏差:約2.9(2.879236…)

まとめると、過去10年のうち、

ほとんどの年の残留ラインは約33〜39の間に位置しており

平均値や中央値は約36〜37ということです。

ですので、今回は残留ラインを「36」として、見ていきたいと思います。

 

②15位チームの14節終了時点での勝ち点

2008年 ジェフ千葉     勝ち点9(18位)

2009年 モンテディオ山形  勝ち点16(15位)

2010年 ヴィッセル神戸   勝ち点15(14位)

2011年 浦和レッズ     勝ち点13(15位)

2012年 アルビレックス新潟 勝ち点12(16位)

2013年 ヴァンフォーレ甲府 勝ち点14(14位)

2014年 清水エスパルス   勝ち点18(12位)

2015年 アルビレックス新潟 勝ち点10(18位)

2016年 アルビレックス新潟 勝ち点11(16位)

2017年 サンフレッチェ広島 勝ち点10(16位)

 

平均値:12.8

中央値:12.5

最高値:18

最低値:9

標準偏差:約2.8(2.7856...)

まとめると、第14節時点での残留チームの平均勝ち点は約13で、ほとんどのチームが10〜16あたりに位置していたということです。

 

①と②をまとめると、残留ラインの目安として

第14節時点 12〜13

第34節時点 36〜37

だろうと考えられます。

 

現在の名古屋グランパスですが

第14節終了時点で、勝ち点が9と、基準に対して1、2試合下回っています。

ちなみに残留ラインにいる横浜F・マリノスが、14なので、例年通りですと、高い確率で残留ができそうだという見方になります。

 

つまり、過去の傾向と照らし合わせると、残留ラインの目安までは、1試合分勝利が足りていないということです。

更に、15位の横浜F・マリノスと16位のガンバ大阪が同じ勝ち点14ですので、非常に厳しい状況だということがわかりますね。

 

【今後の展望】

今のペースですと、34節終了時点での勝ち点は単純計算で約22と、過去10年での最低ラインである勝ち点30にも到底届きません。

数字としては、残留の目安である勝ち点36を目指すためには、残り20試合で勝ち点27欲しいです。

パターンとしては

9勝11敗

8勝3分9敗

7勝6分7敗

6勝9分5敗

5勝12分3敗

4勝15分1敗

の6パターンです。

 

過去の残留ラインからの遅れ1、2試合というのは、数字以上に遅れているということが分かるかと思います。つまり、残り20試合で、現時点までの遅れを取り戻すには、6ポイントゲームをいかに多く取っていくかということが大切になります。

このペースでは、引き分けではダメなのです。

過去の傾向と現在の順位を照らし合わせると、残留争いをすることが予想されるチームは、広く見て以下の7チームになると予想します。

サガン鳥栖

ガンバ大阪

横浜F・マリノス

湘南ベルマーレ

浦和レッズ

V・ファーレン長崎

柏レイソル

このうち、既にリーグ戦で1試合戦っているのはサガン、ガンバ、マリノスベルマーレV・ファーレンの5チームですね。

何が言いたいか。

次節の柏レイソル戦は、是が非でも勝ち点3を取らねばならないということです!!(しかもホームです)

相手にとっても6ポイントマッチになります。

ただでさえ残留ラインから遅れているのに、ここでもしレイソルに負けることがあると、余計に厳しいことになります。

 

しかしながら、希望はまだ残っています。

2008年の順位表を見てみてください。

ジェフ千葉もこの年、14節終了時点で勝ち点が9でした。

残り20試合で勝ち点29を積み上げ、奇跡の残留を果たしています。

今の我々の状況だと、単純計算で残り20試合での勝ち点は13ですから、

かなりの驚異的なペースだったことが伺えます。

ただ逆に言えば、このレベルの積み上げをしないと、残留は難しいということです。

 

そのために大切なのは、何度も申し上げているように、残留争いチームとの直接対決に、勝つということです。

 

何度も言いますが、残留のためには次の柏レイソル戦が非常に大きな大きなポイントになります。

相手もそれを分かっているから、監督交代にこのタイミングで踏み切っています。

 

【まとめ】

・現在のペース(14節終了時点で勝ち点9、15位が勝ち点14)は非常に厳しいペース

・残り20試合で、勝ち点27が必要と考えられる

・例年の傾向に照らし合わせれば、残留は奇跡(10%)に近い状況

・6ポイントゲームを全部取るくらいじゃないとダメ

・次節の柏レイソル戦から、命がけで勝ちに行きたい

 

是非、今後のグランパスの行方を見守る素材、目安にして頂ければと思います。